＜　ホワイトサポテ　＞　◎メキシコから中央アメリカに分布するミカン科の亜熱帯・熱帯果樹です。ミカン科と言っても、果実は外観も風味も柑橘類とは似ても似つかない物です。　◎沖縄や和歌山で極少量生産され、輸入も殆どなく幻の果物です。　◎果実は、緑色のテニスボール大で、開花から６〜８ヶ月で熟し、通常は外皮が黄緑色から薄黄色に変化したら収穫し、１週間ほど常温で追熟し十分に柔らかくなったら食します。　◎ねっとりクリーミーな食感で、バナナ・桃・カスタードクリームを合わせた様な風味はどの熱帯果樹とも違います。特筆すべきはその甘さで糖度３０以上で、驚くほど甘く、酸味は殆どありません。　◎果実中心には、表面に繊維状の取巻きがある長さ２５〜３５ｍｍの扁平楕円体の種が１〜５個入っており、取り播きで良く発芽します。　◎花は１ｃｍほどの薄黄緑色の小花を冬から春に多数咲かせます。両性花ですが自家結実性が弱く異品種を混植して受粉を確保します。　◎葉は掌状複葉で3〜5枚の小葉があり涼しげに茂ります。葉には血圧降下作用がありお茶として利用したり、新葉は茹でて食べられます。