マダガスカルの奇人 タビビトノキの種(青いロウ質の部分を取り去り播種:1包(100粒)
< タビビトノキ > ◎マダガスカルの奇人タビビトノキ、別名オオギバショウ。特筆すべきは、扇の様に一平面に直線的に展開した葉と、作り物の様な真っ青な種。 ◎普通植物は太陽光を効率的に受けるために、葉が四方八方に展開しますが、このお方は、まるで扇の様に、一平面に直線的に展開します。 ◎若い頃は扇の下部を直接地面に埋めた様な樹形ですが、年と共に下葉が枯れ上がり幹が現れ、壮年以降は20mに達する高い幹の先端に扇が付いた特異な樹形になります。 ◎春先に緑の大きな嘴を左右に突き出した様な高さ60cmほどの花序に、薄黄の地味な極楽鳥花の様な花を咲かせます。 ◎その後、嘴の上に10cmほどのバナナに似た実が出現し、冬場に黄褐色に熟します。実はその後3裂し、中から真っ青な種が顔を出します。 ◎種は嘘の様に青いロウ状の衣をまとっていますが、種自体は黒褐色です。 青いロウ状の衣は点火すると良く燃えます。 ◎タビビトノキ:旅人の木の由来は、葉の展開する平面が特定の方向を指し、コンパス代わりになるとか、葉の基部の溜り水を飲めるとか、長い葉柄を切ると水が出るなど諸説ありますが、決定打は無く、しいて言えば、葉柄を切り絞れば水が出るくらいでしょうか。 ◎成長が早く適地に地植えすれば、3年で高さ・幅共に3mくらいになります。防風林にもなりますが、1平面上にしか葉を展開しないので、植え付け時の向きを全部綺麗に揃えないととんでもない事になります。 植え付け5年もすれば、トラックで激突しても平気な見上げるほどの緑の壁が出来上がります。